グレンスコシア 18年/Glen Scotia 18yo

(1)特徴

・グレンスコシア 18年/Glen Scotia 18yo

・グレンスコシア蒸溜所

・46.0%

アメリカンオーク樽で熟成後、オロロソシェリー樽でフィニッシュ

スコットランドのキャンベルタウンにあるグレンスコシア蒸溜所の18年熟成物。創業は1832年と古く、同じくキャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸溜所の4年後です。その後はウイスキー不況などの影響もあり2度の閉鎖を経て、2014年からはロッホローモンド社に保有されて安定経営を続けています。

現在キャンベルタウンにある醸造所としては、スプリングバンク蒸溜所やグレンガイル蒸溜所(キルケラン)と比べると少し地味ですが、安定した素直な風味とハーブ感、キャンベルタウンモルトらしい塩気などが特徴となっています。また(スプリングバンクに比べれば)ぐっと入手しやすいことから、近年じわじわと人気が高まっています。

今回テイスティングしたのは、オフィスの18年熟成物で、アメリカンオーク樽で熟成後にオロロソシェリー樽で約1年フィニッシュをかけたものです。

(2)テイスティング

【香り】

ややオイリー、リンゴ、蜂蜜、バニラ、レーズンパン、奥の方に塩気

 

【味】

オイリーで柔らかく滑らかな甘さ。リンゴ、塩キャラメル、穀物、レーズンパン、生姜のスパイシーさ、ミントやクローブ

 

【総評】

バーボン樽要素の強い円やかな甘さに、オロロソシェリー樽のレーズン感が加わっている。全体的に穀物感のしっかりした素朴な風味で、華やかなフルーティさや甘さという訳ではなく、レーズンパンっぽい優しい甘さと香ばしさが広がる。強すぎない塩っ気はキャンベルタウンモルトっぽい仕上がりで、全体が引き締まる。素直で安心感のある熟成具合。悪くない。