(1)特徴
・カラケール ブロンドエール/Carakale Blonde Ale
・カラケールブリューイング社(ヨルダン)
・5.0%
・アメリカンブロンドエール
カラケール ブロンドエールは中東ヨルダンのビール。ヨルダンはイスラム教徒が多い国(90%がイスラム教スンニ派、10%がキリスト教など)なので基本的にはアルコールは飲みませんが、イスラム教徒以外や観光客などが飲んでいるため、現地でビールやワインも作られています。カラケールブリューイング社も、現地クリスチャンコミュニティメンバーであるYazan Karadsheh氏によって2010年に設立(ヨルダンでは初のマイクロブリュワリー)、2013年から販売開始されています。
今回テイスティングしたブロンドエールは同社が初めて発売した商品で、いずれの要素も主張しすぎることなく、滑らかな風味が特徴となっています。
(2)テイスティング
【香り】
香ばしい麦芽、オレンジ系の甘めの柑橘、穀物、カラメル、オークスモーク
【味】
甘い麦汁、柑橘、微かに黄桃やビワ、カラメル。結構骨太な麦芽の旨味が感じられる、濃い味の肉料理にも負けない風味
【総評】
土地柄や料理の傾向からサッパリした風味を想像していたが、意外としっかりとした麦芽感が楽しめて、柑橘やカラメルの甘酸っぱい風味も良い感じ。それぞれの要素の主張が強すぎなく、バランスがとても良い。ドイツとかアメリカとかで出てきても十分通用するくらい、正統派で美味しいビール。