(1)特徴
・アイラ ヴァイオレット 33年/Islay Violets 33yo
・ボウモア蒸溜所(エリクサー社ボトリング)
・ 46.2%
・アメリカオーク樽で33年熟成後、コニャック樽で追加熟成
ボウモア蒸溜所の1980年代蒸溜の原酒を33年以上熟成させたもの。アメリカンオーク樽で熟成した後にコニャック樽で追加熟成を行うことにより、80年代ボウモアの特徴であるスミレや石鹸のようなパフューミーな香りをいい方向に際立たせた一本です。ボトリングは2020、英国酒小売のWhisky Exchangeのグループであるエリクサーディスティラリー社が行っています。
(2)テイスティング
【香り】
スミレのキャラメル漬け、メープルシロップ、オレンジ、フローラル、オーク、少しの除光液や石鹸ぽさ、メロン
【味】
フローラルさが広がる。燻した藁のスモーク、ビターな灰、ローストオレンジ、オーク、石鹸、カキ氷のシロップ
【総評】
好き嫌いが分かれる味とは思うが、長熟によるまろやかさと甘さ、コニャック樽で追加熟成した風味がパフュームさと旨く調和していて、かなり旨い。個人的には元々パフュ―ミーなボウモアも好きだが、流石にトゲトゲしい石鹸感は飲みずらいので、それが軽減されていることもあって最後までとても楽しめた。ここ最近コニャック樽でフィニッシュしたボウモア長熟を良く見かけるが、その理由が良く分かる出来。