(1)特徴
・サン・フーヤン キュヴェ・デ・ノエル/St. Feuillien Cuvée de Noël
・サン・フーヤン醸造所(ベルギ―)
・9.0%
・アビィ、ウィンターエール
サン・フーヤン醸造所はベルギーにある醸造所。アイルランド人の宣教師フーヤンを称えた修道院にて長年作られてきたビールです。フランス革命で修道院は破壊され、生産もストップしましたが、その後1873年から別の場所にて再開し、場所移転や名前変更等を経て現在に至っています。
今回テイスティングしたのは、毎年冬にリリースされているクリスマスエール(ウィンターエール)で、美しい赤褐色に濃厚な口当たり、華やかなフルーティさとハーブ、スパイスが複雑に織りなす風味が特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
明るい赤いフルーツ、ベリー、カラメル、缶詰の黄桃やオレンジ、シナモン
【味】
ボディは満点。カラメルとローストした麦芽、いちごジャム、オレンジ、オレンジピール、シナモン、少しオークぽいような燻したハーブようなニュアンスも余韻に残る
【総評】
さすがサン・フーヤンと言うべき濃厚な麦芽と赤いフルーツ感、シナモン系のハーブを燻したような香りや微かな柑橘の酸味も絶妙。かなり濃厚で、ベルギービールを飲み慣れていない人は一口で飲み疲れるんじゃないかというレベルなので、じっくり時間をかけて飲みたい一本。クリスマスエールとしての完成度は流石としか言いようがない。