(1)特徴
・グレングラッサ ピーテッド ラムカスク/Glenglassaugh Peated Rum Cask
・グレングラッサ蒸溜所
・55.2%
・ラム樽熟成
グレングラッサ蒸溜所は1875年設立、スコットランドのハイランド地方に位置する蒸溜所。かつてはエドリントングループ傘下にありカティサークやフェイマスグラウスなどの構成原酒として使用されていましたが、1986年にウイスキー不況の影響もあり閉鎖。2008年にScaentグループにより買収されて2009年に蒸溜を再開、その後も何度か買収を繰り返して、現在は米ブラウンフォーマングループが保有しています。まだ再開間もないので年数表記のあるオフィシャルボトルは少ないですが、サイズの小さなオクタブ樽などを使った商品などを中心にリリースしている印象です。
今回テイスティングしたのは、2011年蒸溜のピーテッド原酒をラム樽で8年間熟成させたシングルカスクウイスキーです。
(2)テイスティング
【香り】
乾いた木のピートスモーク、乳酸、塩気、ラムっぽいややケミカルな砂糖きび由来の甘さ、ホワイトペッパー、奥にバニラっぽさ
【味】
シロップのような甘み、乾いたウッドスモーク、リコリス、塩気、乳酸飲料、オレンジ、ペッパー、オーキーな余韻。まだ若い原酒感が強いので、少し多めの加水orハイボールにすると風味がよくまとまってかなり良い
【総評】
若々しさを感じる荒めの風味でストレートだとえぐみを感じるが、ピートと砂糖シロップの甘さ、リコリスや塩気、ペッパーの要素はバランスよく出ていて、加水すれば結構いける。余韻のピートとウッディさも長くて悪くない。この感じだと10年でもまだ短いのかもと思える原酒の強さ。あとハイボールにするとかなり旨い。ハイボールなら10年以上の原酒と比較しても平均点を超えてくるレベルでGood。