(1)特徴
・カロニ 21年 ビリエ/Caroni 21yo Velier
・カロニ蒸溜所(トリニダード・トバゴ)
・57.2%
カロニ蒸溜所はトリニダード・トバゴの蒸溜所。1923年に設立され、ポットスチルとカラムスチル双方を用いて蒸溜を行っていました。非常に骨太な風味で、主にイギリス海軍へ供給されていました(イギリス海軍とラムの繋がりは深く、航海中の士気高揚や娯楽として支給されていました)。蒸溜所は2001年にトリニダード政府に売却され、2002年に閉鎖されています。しかし現在でも熟成樽が残存しており、今でも長熟物が度々リリースされています。
今回テイスティングしたのは、イタリアのビリエ社によってボトリングされた21年熟成のカロニです。長熟らしい妖艶な風味が特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
バニラ、ベビーパウダー、キャラメル、砂糖きび、ニスのついた家具、シナモン
【味】
オーク、シナモン、シロップの甘さ、紙粘土、バーボンほい溶剤感、少しスパイシーな余韻
【総評】
長熟ならではの深いオーク感や丸い甘さが楽しめるが、奥から溶剤っぽさやスパイシーさも出てきて甘ったるくなく切れ味良い余韻。甘すぎない長熟ラムが飲みたい人にオススメ