ロングロウ 17年 オンラインテイスティングウィーク/Longrow 17yo Online Tasting Week

(1)特徴

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ロングロウ 17年 オンラインテイスティングウィーク/Longrow 17yo Online Tasting Week

スプリングバンク蒸溜所

・50.5%

・フレッシュラムカスク

 

スプリングバンク蒸溜所のヘビーピーテッド麦芽(50-55ppm)を使用した銘柄であるロングロウ。蒸溜方法もスプリングバンクとは異なり2回蒸溜を採用しています。銘柄名はかつてキャンベルタウンでピーテッドウイスキーを生産していたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払ってつけられています。ノンエイジ品のほかに18年や21年、ロングロウ レッドなどが定期的に販売されています。

今回テイスティングしたのは、2021年5月に開催されたオンラインイベントのサンプルで、ロングロウ原酒をフレッシュラム樽(5樽使用)で17年熟成させたものです。

テイスティングウィークに合わせて開催されたオンラインテイスティングイベントでは、スプリングバンク、ヘーゼルバーン、ロングロウの2021~2022年リリースのサンプル各1本+オンラインテイスティングウィーク用のボトルサンプル各1本、計6本が販売、テイスティング提供されました。

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(2)テイスティング

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【香り】 

ウッドスモーク、オーク、ラムの甘さと除光液ぽさ、砂糖きび、パイナップル、青いパパイヤ、ライム。加水するとトロピカルフルーツが入ったヨーグルト飲料

 

【味】

どっしりかつ甘口な口当たり、塩気、スモーク、パイナップルの缶詰のシロップ、オーク、砂糖、ローストしたパイナップル。度数以上のパンチを感じる。余韻はオーク

 

【総評】

砂糖きびやシロップ、トロピカルフルーツの甘さなどラム樽の影響が良く出た一本。かといって甘ったるいという事は無く、スモーキーさもシャープで切れ味が良くアルコール度数以上のパンチを感じる。ここまではっきりラム樽の影響が出ているものはなかなか味わえない。

スプリングバンク蒸溜所は樽使いも非常にうまく、限定品でも樽の影響が綺麗に出ている印象を受ける。オロロソシェリー樽やバーボン樽以外の樽を本格的に使い始めたのが2000年になってからなので、今後のリリースにも期待したい。