ロングロウ レッド 14年 オンラインテイスティング 2021/Longrow Red 14yo Online Tasting 2021

(1)特徴

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ロングロウ レッド 14年 オンラインテイスティング 2021/Longrow Red 14yo Online Tasting 2021

スプリングバンク蒸溜所

・52.7%

・バーボン樽とシェリー樽で11年熟成した原酒をバッティングし、3年間フレッシュピノノワール樽で追加熟成

※2022年2月:今回テイスティングした原酒は、熟成年数が1年延びて15年、度数は51.4%にて2022年にリリースされることが発表

スプリングバンク蒸溜所のヘビーピーテッド麦芽(50-55ppm)を使用した銘柄であるロングロウ。蒸溜方法もスプリングバンクとは異なり2回蒸溜を採用しています。銘柄名はかつてキャンベルタウンでピーテッドウイスキーを生産していたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払ってつけられています。ノンエイジ品のほかに18年や21年、ロングロウ レッドなどが定期的に販売されています。ワイン樽熟成原酒を使用したロングロウ・レッドも2012年頃からほぼ毎年リリースされており、スモーキー&フルーティな風味から、スプリングバンク蒸溜所のラインナップの中でも人気の高い商品となっています。

今回テイスティングしたのは、2021年5月に開催されたオンラインイベントのサンプルで、2022年初頭にリリース予定のロングロウ レッドです。バーボン樽とシェリー樽で11年熟成させた原酒をバッティングし、さらにフレッシュピノノワール樽で3年追加熟成させたものです。

テイスティングウィークに合わせて開催されたオンラインテイスティングイベントでは、スプリングバンク、ヘーゼルバーン、ロングロウの2021~2022年リリースのサンプル各1本+オンラインテイスティングウィーク用のボトルサンプル各1本、計6本が販売、テイスティング提供されました。

(2)テイスティング

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【香り】

バター、カスタード、フレッシュなラズベリーやブドウ、プラム、鴨肉のチェリーソース和え、湿気たウッドスモーク

 

【味】

柔らかな口当たり。海辺のウッドスモーク、葉巻、いぶりがっこ、塩気、柿、ダークベリー、バニラ。余韻にタバコのようなスモーキーさ 

 

【総評】

ボディが強く、鴨肉をチェリーソースを付けて食べているような肉々しさがある。葉巻や湿気たウッドスモークの奥からフルーティさが追いかけてきて、アイラの長熟の様な様相もあって面白い。14年熟成と思えないほどの円熟感。

相変わらずロングロウ レッドのクオリティの高さを感じさせてくれる一本でリリースが非常に楽しみ。今回のスプリングバンク蒸溜所のオンラインテイスティングの中では、個人的にはロングロウ>ヘーゼルバーン>スプリングバンクの順に出来が良かったように思う。ただスプリングバンクテイスティングセットが入手できなかった26年物や、2021年リリース予定のオフィシャル30年物も控えており、全体として今年も非常に楽しみな蒸溜所であることは間違いない。