(1)特徴
・カミュ エクストラ エレガンス/Camus Extra Elegance
・40%
・30~50年熟成原酒のバッティング
カミュは家族経営のコニャックメーカーです。規模は比較的大きく、売上はコニャックメーカーの中では5位に位置しています。
カミュのコニャックといえば、グランドシャンパーニュ地区だけでなく、ボルドリ地区産ブドウを使っていることも特徴で、別にレビューする商品はボルドリ産ブドウのみを使用したコニャックです。ボルドリ地区産のコニャックは、グラン・シャンパーニュ地区産に比べてやや濃厚で、すみれの花のような香りが特徴とされています。
今回テイスティングするカミュ エクストラは、2000年にリリースされた商品で、30~50年熟成の原酒をバッティングしたものです。カミュの中では上位に位置する商品で、濃厚な熟成感が楽しめる一本です。
(2)テイスティング
【香り】
砂糖漬けのすみれ、濃厚なぶどうと干しレーズン、煮たプラムや洋梨の赤ワイン煮、キャラメル、バニラやシュークリーム、土っぽさ、湿ったオーク、紹興酒のような熟成香。
【味】
濃厚で滑らかながら、スパイシーさも感じられる。アルコール感は無くカドが無くとても丸い。ぶどう、煮詰めたシロップ、キャラメル、ハーブ、紅茶、バター。少しスモークさも感じられる。
【総評】
至福の旨さ。濃厚なブドウとキャラメル感だけでなく、フローラルさや紅茶、スモーキーさも感じられて、飲むたびに色々な側面が発見できる。ボルドリらしさも感じられて、グランドシャンパーニュと少し違った魅力がある。じっくり楽しみたい一本。