(1)特徴
・グレンスコシア ダブルカスク/Glen Scotia Double Cask
・グレンスコシア蒸溜所/ロッホローモンドグループ所有
・46%
・1stバーボン樽で熟成後、ペドロヒメネスシェリー樽で追加熟成
グレンスコシアは1832年設立の蒸溜所で、キャンベルタウンに3つある蒸溜所のうちの1つです。スプリングバンクはおろか、新鋭のキルケランと比べてもイマイチ影が薄いのが残念ですが、キャンベルタウンらしい特徴を有する実力派(特に長期熟成原酒に定評あり)の蒸溜所です。現在はロッホローモンドグループに保有されています。
今回テイスティングしたダブルカスクは、コアレンジ品の中では安価で入手しやすいものです。ファーストフィルのバーボン樽で熟成されたのち、ペドロヒメネスシェリー樽にてフィニッシュをかけたものです。風味としては、バーボン樽・シェリー樽双方から得られた甘いバニラやフルーティさが特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
塩気、バニラやキャラメルの甘み、ウッディさとピートスモーク、ミントの清涼感、キウイや青リンゴのような青いフルーツ。加水するとマンゴーや金木犀のような香りも出てくる。
【味】
塩水、ハーブ、ビターさ、オーク。口に含んだ瞬間はバニラやキャラメルの甘みを感じるが、すぐに塩辛さやビターさが出てくる。余韻は黒胡椒のスパイシーさ。加水すると塩辛さが増す。
【総評】
キャンベルタウンらしい塩辛さと、青いフルーツの香り、バニラやキャラメルの甘さ。やや塩辛さが強いので、ナッツなどのおつまみと合わせるか、ハイボールなどに向いている風味。