ジェムソン カスクメイツ スタウトエディション/Jameson Caskmates Stout Edition

(1)特徴

f:id:Liquor:20201022051017j:plainf:id:Liquor:20201022051014j:plain

・ジェムソン・カスクメイツ スタウトエディション/Jameson Caskmates Stout Edition

・ミドルトン蒸留所

・スタウトビールの熟成樽にて追加熟成

・40%

アイルランドウイスキーの代表的な銘柄であるジェムソン。3回蒸留による軽快な味わいが特徴で、日本だけでなくアメリカでも非常に人気の高いブランドです。

今回紹介するカスクメイトのスタウトエディションは、ウイスキー熟成樽の探求から生まれた一品。ミドルトン蒸留所の責任者と、ビール蒸留所Franciscan Well の創業者がパブで仲良くなり、何かコラボ出来ないかと提案したことから生まれたとのことです。

製法としては、ジェムソンのウイスキー熟成に使用した空樽にスタウトビールを詰めてスタウトを熟成させます。そしてスタウト熟成に使用した樽で、再びジェムソンのウイスキーを熟成しています。そのためスタウト由来のロースト麦芽やホップの香りが特徴的な風味となっています。

(2)テイスティング

f:id:Liquor:20201022051010j:plain

【香り】

牧草、バニラ、オレンジ、洋梨、花の蜜、ハーブ(清涼感のあるホップやミント系)、麦芽、オーク、カシューナッツ。ややアルコール感はあるが、草とハーブ、フルーティさが相まって嫌みは全くない。加水すると青りんごや洋梨のフルーティさが前面にくる。

 

【味】

クリーミーな口当たり、ロースト麦芽、レモン、ミント。チョコのかかったオレンジピールのような甘さとほろ苦さと酸味のバランスの良い余韻。加水すると薄めた蜂蜜のような甘さとホップのようなビターさが際立つ。

 

【総評】

甘みも充分あり非常に飲みやすく、柑橘に加えてハーブ感も強く感じられて、余韻の心地よい一本。スタウト由来と思われるチョコレートのようなローストした麦芽感やホップ感が楽しい。ビールもウイスキーも大好きな人には天国のような風味。特にグラスの残り香が、本当にスタウトとウイスキーの両方の香りが楽しめるので、飲み終わった後も楽しめる。コスパも良く、非常におすすめ。

 

個人的には、ジェムソンの熟成前に、樽熟成したスタウトビールも飲んでみたいと探してみたのですが、見つかりませんでした。定番商品となったことで別のビールメーカーが請け負うようになったのか、自前でするようになったのか、理由は定かではありません。何とか見つけたいのですが。。。何か情報あれば教えてください。