(1)特徴
・ジェムソン・カスクメイツ スタウトエディション/Jameson Caskmates Stout Edition
・ミドルトン蒸留所
・スタウトビールの熟成樽にて追加熟成
・40%
アイルランドウイスキーの代表的な銘柄であるジェムソン。3回蒸留による軽快な味わいが特徴で、日本だけでなくアメリカでも非常に人気の高いブランドです。
今回紹介するカスクメイトのスタウトエディションは、ウイスキー熟成樽の探求から生まれた一品。ミドルトン蒸留所の責任者と、ビール蒸留所Franciscan Well の創業者がパブで仲良くなり、何かコラボ出来ないかと提案したことから生まれたとのことです。
製法としては、ジェムソンのウイスキー熟成に使用した空樽にスタウトビールを詰めてスタウトを熟成させます。そしてスタウト熟成に使用した樽で、再びジェムソンのウイスキーを熟成しています。そのためスタウト由来のロースト麦芽やホップの香りが特徴的な風味となっています。
(2)テイスティング
【香り】
牧草、バニラ、オレンジ、洋梨、花の蜜、ハーブ(清涼感のあるホップやミント系)、麦芽、オーク、カシューナッツ。ややアルコール感はあるが、草とハーブ、フルーティさが相まって嫌みは全くない。加水すると青りんごや洋梨のフルーティさが前面にくる。
【味】
クリーミーな口当たり、ロースト麦芽、レモン、ミント。チョコのかかったオレンジピールのような甘さとほろ苦さと酸味のバランスの良い余韻。加水すると薄めた蜂蜜のような甘さとホップのようなビターさが際立つ。
【総評】
甘みも充分あり非常に飲みやすく、柑橘に加えてハーブ感も強く感じられて、余韻の心地よい一本。スタウト由来と思われるチョコレートのようなローストした麦芽感やホップ感が楽しい。ビールもウイスキーも大好きな人には天国のような風味。特にグラスの残り香が、本当にスタウトとウイスキーの両方の香りが楽しめるので、飲み終わった後も楽しめる。コスパも良く、非常におすすめ。
個人的には、ジェムソンの熟成前に、樽熟成したスタウトビールも飲んでみたいと探してみたのですが、見つかりませんでした。定番商品となったことで別のビールメーカーが請け負うようになったのか、自前でするようになったのか、理由は定かではありません。何とか見つけたいのですが。。。何か情報あれば教えてください。