ラフロイグ エレメント 1.0/Laphroaig Elements 1.0

(1)特徴

Laphroaig Elements 1.0 Revealed | One More Dram

ラフロイグ エレメント 1.0/Laphroaig Elements 1.0

ラフロイグ蒸溜所

・58.6%

・バーボン樽熟成

ラフロイグ蒸溜所が2023年からリリースしているエレメントシリーズの1.0です。エレメントシリーズでは、普段生産しているラフロイグの各要素について様々な試行を行い、新しい領域を開拓しようという意図があるようです。

エレメント1.0では、通常5.5トンのマッシュタン2つを使い生産した麦汁をウォッシュバックに投入して発酵する所を、1990年代以前に使用していた8.5トンマッシュタンを追加で使用しています。またウォッシュバックに移す麦汁として、通常使用する半濁りの麦汁に加えて、より濁った麦汁を1:1で混合し、より重いフレーバーが強調されるようにしているとの事です。ボトルのラベルや箱自体にも、上記のような製造工程に関する情報がデザインされています。

(2)テイスティング

【香り】

比較的円熟味のある柔らかいスモーク、キャンディオレンジ、磯の香り

 

【味】

スパイシーな口あたり。磯気、ヨード、オレンジキャンディ、ローストした柑橘やオーク、塩気、切れ味が良い。余韻は燻した藁や乾いたオーク 

 

【総評】★

程よい熟成とポンチの強さも、ピート香や口あたりは想像したよりも柔らかく飲み心地が良い。バランスが良く、定期リリースされるカスクストレングスとは違った面白みがある。ややコスパは悪いので、バーで試してから買うことを推奨したい(合わなければ同じ値段でカスクストレングス2本買った方が良い)。