(1)特徴
・シンプレックス (デ・ランケ)/Simplex (De Ranke)
・デ・ランケ醸造所 (ベルギー)
・4.5%
・ベルジャンブロンド
デ・ランケはベルギー西部ドティニーにある醸造所。当初はデカ醸造所の設備を借りて1994年にNino Bacelle氏によって醸造が開始、2005年には現在の地にデ・ランケ醸造所として開設して現在に至っています。”ranke”はホップなどの植物の”蔓(つる)”を意味しており、その名の通りホップに強いこだわりを持った醸造所で、ペレットや抽出液ではなくホールホップそのものを使用したビールを生産しています
今回テイスティングしたシンプレックスは2017年リリースのブロンドエール。ベルギーにしては珍しい低アルコール度数のエールで、近年のトレンドに答える形で開発されたようです。モルトはピルセンモルトのみを使用し、そこに3種のホップ(ブリュワーズゴールド、ハラタウミッテルフリュー、ワルヌトン7784)を加えて、デ・ランケらしいビターさとピルスナーのような飲みやすさを両立させたエールとのことです。
(2)テイスティング
【香り】
明るくフレッシュなホップの香り、プラム、パイナップル、柑橘、グレープフルーツ、軽い穀物
【味】
しっかりべたっとしたビターなハーブ、青々しい草、オレンジやグレープフルーツ、柑橘ピール、香ばしい穀物
【総評】★
軽快だがIPAっぽいどっしりビターなホップ感、麦芽はミドルボディ?飲み口は軽いがデ・ランケらしいホップの分厚さはしっかり。他のラインナップと比べるとやや物足りなさはあるが、普段飲みとしてはちょうどいいバランス。これはこれで良いチョイスになると思う。