(1)特徴
・サミクラウス クラシック/Samichlaus Classic
・14.0%
・ドッペルボック
シュロス エッゲンベルク醸造所は1681年、オーストリア北部フォルヒドルフにある醸造所で、オーストリアでは最古の家族経営の醸造所です。遡ると971年に建設したエッゲンベルグ城で14世紀頃にはビール醸造をしていたと言われています。城はその後売却されて1681年から商業生産を開始、1811年からはForstinger-Stöhr家が所有して今に至っています。
今回テイスティングしたのは同醸造所のドッペルボックで、アルコール度数が14%と非常に高く、かつてギネスブックに掲載されていたこともあるようです。しかも生産しているのは年1回、セント・ニコラス・デーの12月6日のみで、その後ボトリングまで発酵・熟成を10か月もの期間行っているとのことです。
(2)テイスティング
【香り】
いちじくのジャム、コーヒーリキュール、ローストしたプルーンや柿
【味】
とても甘口でスイートワイン的な風味。チョコレート、デーツ、いちじくやプルーンのシロップ漬け。余韻にローストした穀物
【総評】★
かなり強烈な甘さとパンチの強さ、濃厚なフルーティさ。フルーツワインとリキュールを混ぜたような感じ。バーレーワインに近い印象で、一度飲んでみたいが一度飲んだら満足しそうな風味。度数の割には上手くまとまっていると思う。旨いというより面白い一本。