ラフロイグ カーディス 2016 マディラカスク/Laphroaig Càirdeas 2016 Madeira cask

(1)特徴

ラフロイグ カーディス 2016 マデイラカスクLaphroaig Càirdeas 2016 Madeira cask

ラフロイグ蒸溜所

・51.6%

・バーボン樽熟成後、マディラ樽で追加熟成

ラフロイグ蒸溜所が毎年、アイラフェス前後にリリースしている限定品。カーディスはゲール語で友情や親善などを意味します。年によって風味は違いますが、ラフロイグ原酒をシェリー樽系でフィニッシュさせたものや、トリプルウッドのような複数の樽で熟成させた原酒をバッティングさせたものなどがあります。

今回テイスティングしたもんは2016年のカーディスで、バーボン樽で熟成させた原酒を、マディラ樽で追加熟成させたものです。

(2)テイスティング

【香り】

ラフロイグらしいメディカルなピートスモーク、マスカット、オレンジピールリコリス、乾いたオーク

 

【味】

柑橘や黄桃の缶詰シロップ、ヨード感のあるピートスモーク、塩気、軽くトーストしたオーク、ペッパーや生姜のスパイシーさ、土っぽさ。ピートスモークとトースト感あるオークなどのビターな余韻。少し荒い原酒感と人工的なニュアンスもある甘さ

 

【総評】★

しっかりとした黄色いフルーツやシロップの甘さと、ラフロイグらしいメディカルなピート香。少し人工的な甘さのワイン樽感とラフロイグ原酒がバチバチに主張し合っていて、ややアンバランスだが十分許容範囲。今回テイスティングしたのは結構リリースから時間がたっているものなので、こういう系統のボトルは置いた方が馴染んで良いのかも。カーディスとしては十分楽しめる、普段と違うラフロイグ。ぎりぎり★1つ(ラフロイグには甘いので)。