(1)特徴
・アードベッグ パーペチューム 蒸溜所限定ボトル/Ardbeg Perpetuum Distillery Release
・アードベッグ蒸溜所
・49.2%
・バーボン樽、シェリー樽熟成
アードベッグ蒸溜所が設立200周年を記念して2015年にリリースしたボトル。”永久”を意味するパーペチュームという言葉に込めたように、バーボン樽やシェリー樽で熟成された様々な熟成年数の原酒をバッティングして多層的な風味を実現しようとしているようです。通常版と蒸溜所限定版の2種類が存在し、今回テイスティングしたのはアルコール度数がやや高い蒸溜所限定ボトルです。
(2)テイスティング
【香り】
燻した藁やオーク、軽くローストした麦芽、レモンピールの砂糖漬け、柑橘味ののど飴、ほのかな潮気と乳酸、アニス
【味】
レモンキャンディや柑橘リキュール、蜂蜜、燻した藁、軽いロースト感のある乾いた麦芽、徐々に燻したハーブやスモークが柔らかく広がってくる。ビターさはかなり控え目で、若干の焦げたオーク感があるのみ。甘さが結構強く、アードベッグらしいパンチはしっかりあるが口あたりはとても柔らかい。加水すると麦芽感やオーキーさが増し、甘さはやや控えめに。
【総評】★
アードベッグらしさがきっちり詰まった風味。やや原酒の若さはあるものの嫌みは全くなく、むしろパンチの強さは増しつつ滑らかな口あたりと甘さを強化している印象で、非常に飲みやすく楽しめる一杯。加水よりストレートの方が好み。感動する訳ではないが、(値段とか入手難易度以外)文句の付け所が無い一杯。