(1)特徴
・ロングロウ レッド 11年 タウニーポート/Longrow Red 11yo Tawny Port
・スプリングバンク蒸溜所
・57.5%
・バーボン樽で7年、タウニーポート樽で4年熟成
スプリングバンク蒸溜所のへビリーピーテッド原酒を使用したブランドであるロングロウの限定リリースで、バーボン樽で7年間熟成させたのち、ポルトガル産のタウニーポート樽で4年間追加熟成させたものです。ロングロウの同シリーズ(ロングロウ レッド)は、毎年異なった樽熟成原酒にてリリースされており、甘臭いコクのある風味に加えて、リリース本数の少なさからも高い人気を集めています。
(2)テイスティング
【香り】
シロップ漬けのレーズンやプラム、シェリー、革製品、藁を燻したようなスモーク、潮気、ローストした麦芽粉、乾いたオーク
【味】
甘くスパイシー。生姜や唐辛子、シロップで煮たプラムやチェリー、麦芽糖、ローストした麦芽やオーク、ベーコン、スモーキーさは温かく柔らかい。余韻は少しビターなオークやハーブ、アーモンド感が残る。加水すると少し酸味のあるフルーティさになり、全体的にまとまりが良くなる
【総評】
甘さも強いがそれに負けないシャープなスパイシーさで飲んでいる間はバランスが良く取れていて満足感が高いが、余韻が少しベタっとしたビターさが長く残るのでやや不満。少量加水すると香りは落ちるが、味わいは落ち着いて良い感じに。スモーキーさはもう少し主張が強い方が好みだが、悪くない柔らかさ。昨年のシリーズ同様、各要素はそこまで悪くないがややチグハグ気味。十分旨いけど期待値を少し下回った。