(1)特徴
・ロングモーン 11年 2003 #10715(プロヴェナンス)/Longmorn 11yo 2003 #10715(Provenance)
・ロングモーン蒸溜所、ダグラスレイン社ボトリング
・46.0%
・リフィルバレル樽熟成
ロングモーン蒸溜所原酒をリフィルバレル樽で11年間熟成し、シングルカスクでボトリングしたもの。インディペンデントボトラーのダグラスレイン社によるリリースです。
ロングモーン蒸溜所は1893年創業、スコットランドのスペイサイド地区にある蒸溜所。ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏がウイスキー生産技術を学んだ蒸溜所としても知られています。グレンロッシー蒸溜所の創業者で、グレンドロナック蒸溜所マネージャーでもあったジョン・ダフ氏によって設立され、ダフ氏の破産後に所有権が色々移り、現在はペルノリカール社が保有しています。風味は、スペイサイドらしいフルーティさと滑らかな口あたりが特徴とされています。
(2)テイスティング
【香り】
少し埃っぽさを含む麦芽感、クリーミーなアップルカスタード、洋梨、バニラと乳酸飲料の甘さ
【味】
甘くクリーミー、生姜のスパイシーさ、バニラと蜂蜜のほのかな甘さ、埃っぽさのあるほのかなピートスモーク。素朴な麦芽とスモーク、ビターさのあるハーブの余韻
【総評】
シングルカスクにしてはまとまりのある風味。素朴な麦芽感にフルーティさ、ほのかな埃っぽさのあるスモーキーさは結構好み。少し熟成感は足りておらず、若い原酒感もあるが悪くないクオリティ。