(1)特徴
・ストラスミル 12年(花と動物シリーズ)/Strathmill 12yo(Flora and Fauna)
・ストラスミル蒸溜所
・43%
ストラスミル蒸溜所は、1891年にスペイサイドのキースの町、モーレイに設立された蒸溜所です。元々はトウモロコシの製粉所として設立されましたが、当時のウイスキーブームに乗って蒸溜所へと生まれ変わりました。モーレイには他にストラスアイラ蒸溜所とグレンモーレン蒸溜所がありともにシーバス社が所有していますが、ストラスミル蒸溜所はディアジオ社が所有しています。ブレンデッドウイスキーのJ&Bの構成原酒として使われており、『花と動物シリーズ』などでシングルモルトとしてのリリースもあるものの、かなり少量のリリースとなっています(『花と動物シリーズ』以外でほとんど見かけません)。
スペイサイドらしいフルーティさがあり、かつスパイシーさもある味わいが特徴とされています。
(2)テイスティング
【香り】
アップルパイ、洋梨、薄いカラメルの甘み、ミント、薄いカスタード、レモン、バター
【味】
塩気と麦芽、塩キャラメル、生クリーム、オーク、クッキー、微かにオレンジ。酒質は比較的しっかりめ、余韻に微かなスモーキーさ。
【総評】
香りは軽快でフルーティな風味だが、味は酒質がしっかりしたクリーミーな飲みごたえ。スペイサイドらしいと言えばスペイサイドらしいが、意外と骨太で長期熟成に向いていそうな酒質と感じる。