グレンフィディック プロジェクトXX/Glenfiddich Project XX

(1)特徴

グレンフィディック プロジェクトXX/Glenfiddich Project XX

グレンフィディック蒸溜所

・47.0%

・バーボンバレル樽、シェリーバット樽、ポートパイプ樽をバッティング

グレンフィディック蒸溜所のExperimentalシリーズ。2023年4月時点で下記の5つがリリースされており、今回テイスティングしたのは第2弾のプロジェクトXXです。

 

IPAカスクフィニッシュ:IPAビール樽で追加熟成させたもの

②プロジェクトXX:20人の外部ブレンダーが選んだ計20種の樽をバッティングさせたもの

③21年 ウィンターストーム:21年熟成させたグレンフィディック原酒をフレンチオークのカナディアンアイスワイン樽で追加熟成したもの

④ファイア&ケーン:ピーテッドモルトを使用した原酒をカリビアン/南米産ラム樽で数か月追加熟成させたもの

⑤オーチャード:オーク樽熟成後、サマセットポモナ樽(アップルサイダーブランデーとアップルジュースをブレンドしたアップルリキュールを熟成させた樽)で約4か月追加熟成

 

20樽の内訳は、バーボンバレル樽が17樽、シェリーバッド樽が2樽、ポートパイプ樽が1樽で、これを6代目モルトマスターのブライアン・キンスマン氏がバッティングし、ノンチルフィルターでボトリングしたとのことです。

(2)テイスティング

【香り】

乾いた麦芽やオーク、麦芽糖や蜂蜜、リンゴ、和梨、奥にほのかにバニラ

 

【味】

生姜系のスパイシーさ、麦芽糖、乾いた麦芽やオーク、リンゴタルト、オレンジピール、余韻はビターさは無い燻したハーブ。しっかりした甘さと樽感あるスパイシーさのコンビネーション

 

【総評】

しっかりとした麦芽糖やリンゴ系の甘さとスパイシーな樽感、ビターさは控え目でえぐみの無くバランスのいい飲み口。大きな特徴がある訳では無いが、安心して楽しめる飲みやすい旨さ。敢えてこれをボトルで買って飲もうという気にはならないが、特に文句は無い風味だと思う