(1)特徴
・カルデーニャ トリプル/Cardeña Tripel
・サンペドロ デ カルデーニャ修道院(スペイン)
・7.0%
・トラピストエール、トリプル
スペインのサンペドロ デ カルデーニャ修道院で2016年から生産されているトラピストエールのトリプル。同修道院は国際トラピスト会修道士協会に所属しているので、ATP(Authentic Trappist Produc)ラベルの対象になりますが、2022年現在でまだ登録されていないようです。ATP認証のためには下記3項目を満たす必要があるので、そのどれかを満たしていないのか、もしくは認証を不要としているか、どちらかと思われます。
・トラピスト会修道院の敷地内で醸造している
・修道士の監督の下で醸造が行われている
・収益は、修道士の生活と修道院の維持経費に使用される
現時点でリリースされているのは今回テイスティングした1本のみで、瓶内で二次発酵させたトリペルです。
(2)テイスティング
【香り】
発酵麦汁、オレンジや柿、オーク、シナモンや白粉のかかった餅や大福、イチゴジャム、琵琶、アップルパイ
【味】
スタンダードなオークと麦芽感、柑橘やイチゴの甘酸っぱいジャム、柿、リンゴタルト。余韻はオークぽい感じと微かな酸味、発酵液。瓶底の酵母も入れてしばらく置くと酸味とオーク・麦芽が円やかに調和して良い感じ
【総評】
酸味のあるフルーツとオーク、シナモンや大福感もあり独特な風味を形成している。少し癖が強く、飲み過ぎた後に胃液が喉まで上ってきた時みたいな酸味と麦芽感は個人的にはやや不快寄り。もしかしらら状態が悪かったのかも。ただ瓶底の酵母を入れてじっくり待つと、酸味も麦芽やオークと調和してかなり良い感じ。ファーストインプレッションが悪くても、じっくり置いて楽しめる。というかじっくり置いてほしい。