キャパドニック 22年 バッチ5 (TBWC)/Caperdonich 22yo Batch5 (TBWC)

(1)特徴

キャパドニック 22年 バッチ3 (TBWC)/Caperdonich 22yo Batch-3 (TBWC)

キャパドニック蒸溜所、ブティックウイスキー社ボトリング

・48.6%

・樽情報不明

キャパドニック蒸溜所は1898年、グレングラント蒸溜所の向かいにグレングラント第2蒸溜所として設立された蒸溜所(キャパドニックという名前は1977年から使用)。麦芽や仕込み水はグレングラントと同じものを使用していたものの、風味はグレングラントとやや異なり、より軽快な風味となっていたようです。2001年にペルノ・リカール社に買収されたものの、ウイスキー不況の影響もあり2003年には操業停止、2011年に取り壊されています。

軽快で素朴な風味が特徴とされており、閉鎖蒸溜所ではありますが、現在でもインディペンデントボトラーから時おりリリースされています。今回テイスティングしたのも、イギリスのブティックウイスキー社(酒小売のWhisky Exchange社のグループ)によるリリースで、22年物の原酒をボトリングしたものです。

(2)テイスティング

【香り】

キャラメル、ローストした洋梨やリンゴ、穀物、ナッツ、クリーミーな甘い香り

 

【味】

クリーミーでまろやか。ナッツ、オーク、キャラメルやファッジ、洋梨やリンゴのタルト、ローストしたハーブ

 

【総評】

かなり滑らかな甘い口当たり。ナッツやオークの素朴な風味が前面にあり、奥からキャラメルや洋梨タルトのような甘さが包み込んでくる。素朴で変なクセが全くない、じんわり美味しいモルトウイスキー。強い個性は無いが、ほっと安心できる旨さ。