(1)特徴
・キルホーマン 16年 アイラフェス2022/Kilchoman 16yo Fèis Ìle 2022
・キルホーマン蒸溜所
・52.1%
・バーボンバレル樽で16年間熟成
キルホーマン蒸溜所が、2022年のアイラフェス(Fèis Ìle 2022)に合わせてリリースされた限定ボトル。キルホーマン蒸溜所創設直後、2006年に蒸溜された原酒をバーボンバレル樽に樽詰めした50樽から選ばれた原酒をバッティングしたものです。キルホーマン蒸溜所では過去一の長熟ものです(創業時の樽なので当たり前といえば当たり前ですが)。
(2)テイスティング
【香り】
モンブランやマロングラッセっぽい栗の甘さ、しっとりした革製品、生クリーム、ラム漬けのプルーン
【味】
ブリオッシュ、胡椒のスパイシーさ、生クリームのクリーミーさ、オークやハーブ、穏やかなウッドスモーク、シロップ的な甘さ、フレンチトースト。口当たりはとても滑らか、甘さは素朴で、スパイシーさとビターさのある余韻が続く
【総評】
カザードと同じく辛めの酒質。これまでのキルホーマンにはなかなか無かったレベルの円みのある滑らかさとクリーミーな風味。スパイシーさやビターさもしっかりあって、樽由来のごてごてした甘さでは無くて素朴な熟成感を味わえる。あと10年くらい熟成させるか、もしくはシェリー系樽原酒とのバッティングor追加熟成した時にどう化けるのか楽しみ。すごい旨いというよりも、期待込みで★を付けたい。