(1)特徴
・グレンエルギン 20年 1995 #3228/Glen Elgin 20yo 1995 #3228
・グレンエルギン醸造所、アデルフィ社ボトリング
・49.3%
・おそらくバーボン樽熟成
グレンエルギン蒸溜所は1898年創業、スペイサイドに位置する蒸溜所。1890年代の蒸溜所設立ブーム時の最後に創業されたスペイサイドの蒸溜所です。現在はディアジオ社が保有しています。シングルモルトとしてのリリースは少ないですが、ブレンデッドウイスキーのホワイトソースのキーモルトとして知られています。スペイサイドらしいフルーティさに、花や草のような香りが加わり、味わいは蜂蜜や柑橘のような甘さと麦芽の風味が特徴です。
今回テイスティングしたのは、アデルフィ社がシングルカスク・カスクストレングスでボトリングした20年熟成物です。
(2)テイスティング
【香り】
クリーミーなフルーツタルト、ローストしたリンゴ、フローラルさ、ココナッツ
【味】
ローストしたリンゴ、生姜のスパイシーさ、ココナッツ、クリーミーな口あたり。余韻はハーブやオークのビターさ
【総評】
クリーミーなアップルタルトにココナッツ、オークのビターさとシナモンなどのハーブの余韻。香りにフローラルさも感じられ、アデルフィらしい上品で繊細な風味。感動する旨さではないが、洗練されたスペイサイドモルトの良さがしっかり味わえるボトル。