アードベッグ 1990 アリーナムビースト Bot.2008/Ardbeg 1990 Airigh Nam Beist Bot.2008

(1)特徴

アードベッグ 1990 アリーナムビースト Bot.2008/Ardbeg 1990 Airigh Nam Beist Bot.2008

アードベッグ蒸溜所

・46.0%

・バーボン樽で17年以上熟成

アリーナムビースト1990は、アードベッグ1990年蒸溜原酒をバーボン樽で17~18年熟成させ、2008年にボトリングしたもの。『アリーナムビースト』はアードベッグの水源である湖の名前で、ゲール語で『野獣の潜む場所』を意味します。

1990年と言えば、ハイラム・ウォーカー社が1981年に生産停止した後、アライド社が1989年から1996年まで少量生産を行っていた不安定な時期に蒸溜された希少な原酒です。本シリーズは1990年蒸溜原酒を2006~2008年にそれぞれボトリングしたものがあり、今回テイスティングしたのは2008年のバージョンです。

(2)テイスティング

【香り】

トロピカルフルーツ、缶詰のミックスフルーティさ、ミドルのピートすもーう、マンゴー、微発泡、乳酸、マッコリ、柑橘

 

【味】

飲むとピートしっかり、柔らかい口当たりとスモーク、トロピカルフルーツ、ローストした柑橘、ハイ、余韻がコーヒーっぽさ

 

【総評】

バーボン樽熟成によるトロピカルフルーツやミックスフルーツの甘さとそれに負けないしっかりとしたスモーキーさ、奥にある微発泡の乳酸飲料っぽさや柑橘、コーヒーのニュアンスも複雑さを演出していて、全体として奥行きのある素晴らしいバランス。度数がやや低いこともあり感動するほど旨いわけではないが、OBとしての完成度は非常に高い。良いアードベッグを飲んだな、としみじみと感じさせてくれるような一本。