アードベッグ ファーミュテーション/Ardbeg Fermutation

(1)特徴

アードベッグ ファーミュテーション/Ardbeg Fermutation

アードベッグ蒸溜所

・49.4%

・長時間発酵した原酒を13年間熟成

2022年にリリースした、アードベッグ蒸溜所のコミッティリリース。2007年11月にボイラー故障により生産が停止した際、通常72時間行う発酵工程を終了させることが出来ず、急きょ発酵槽の蓋を開けて計3週間発酵させ続けたものを蒸溜し、13年間樽熟成させたものです。発酵液には、通常使用する酵母だけでなく、他の細菌なども繁殖していたとのこと(蔵付きの乳酸菌とかだと思われます)で、通常のアードベッグと違う風味を生み出しているようです。

(2)テイスティング

【香り】

湿気たウッドスモーク、グリーンで甘い香り、甘みのあるハーブ酒、ミント

 

【味】

軽快な飲み口、穏やかなピートスモーク、蜂蜜やミントキャンディ、穀物、ハーブ、焚いた草、漢方、余韻はずっとハーブ

 

【総評】

通常のアードベッグと比較するとピートスモークは穏やか、柑橘感もあるにはあるが、それよりも喉飴のようなハーブ感のある甘さが特徴的。余韻もハーブ感が長く続く。これだけ飲んで楽しむというよりも、通常のアードベッグと比較して楽しみたい風味で、なぜこういう風味なったのか色々考えると面白い。