(1)特徴
・ドレハー バック/Dreher Bak
・7.3%
・ボック
ドレハーはハンガリーのブダペストにある醸造所。1862年にAnton Dreher氏が創業(前身は1854年創業)した醸造所で、2017年からは日本のアサヒビールが所有しています。ハンガリーにおけるビール大手3社のうちの1つです。
今回テイスティングしたのはドレハー バックで、ドイツスタイルのボックビールです。ボックはやや度数が高く濃厚な麦芽感が特徴となっているタイプで、今回テイスティングしたドレハー バックは3種の麦芽(バイエルン、ピルゼン、キャラメル)のローストした濃厚な風味が前面に出たものです。
(2)テイスティング
【香り】
強くローストした麦芽、カラメル、チョコレート、オークやハーブ、いちじくやデーツのようなダークフルーツ
【味】
チョコレート、ロースト麦芽、ハーブやオークのビターさ、ドライフルーツ、デーツ、微かにローストしたオレンジの甘みと酸味。余韻はローストしたハーブや麦芽、コーヒー豆のビターさ
【総評】
どっしり重いボックだが、甘さは控え目な麦芽やチョコレート、ダークフルーツのシンプルな風味でしつこさは少ない。余韻もどっしり落ち着いている。飲み疲れにくく、食事と一緒でも(濃い味の料理となら)合わせやすい。
ハンガリーのビールは薄くないけどシンプルな、平坦な風味が多い気がするが、このボックもその傾向を感じる。後味が疲れずに量を飲みやすい印象。ハンガリーと言えばトカイなどのワインが有名だが、現地ではビールの方がよく飲まれているらしいが、こういった風味が多い所を見ると納得。