（１）特徴
・ベンリアック 25年／Benriach 25yo
・ベンリアック蒸溜所
・46.0%
・シェリー樽、バーボン樽、ヴァージンオーク樽、マデイラワイン樽
ベンリアック蒸溜所は、スコットランドのスペイサイド地方に位置する、1898年設立の蒸溜所。スペイサイドの蒸留所としては珍しくピーテッド麦芽も使用しており、フロアモルティングにて発芽処理されています。ブレンデッドウイスキーの・シーバスリーガル構成原酒として主に使用されているため、シングルモルトとして発売されたのは1994年と後発ですが、シングルモルトの質も高いことで知られています。また多様な熟成樽を使用しており、2020年にリニューアルされたコアレンジ商品4つ（10年、12年、スモーキー10年、スモーキー12年）では、バーボン樽、シェリー樽、ポートワイン樽、マルサラ樽、ラム樽、ヴァージンオーク樽が使用されています。コアレンジでここまで多様な樽を使用している蒸留所はなかなかありません。
今回テイスティングしたのは、同社のコアレンジ品の中では最長熟に位置する25年ものです。シェリー樽、バーボン樽、ヴァージンオーク樽、マデイラワイン樽で25年以上熟成させた原酒をバッティングしたもので、優しいスモーキーさと熟した複雑な甘さが特徴となっています。
（２）テイスティング
【香り】
キャンプファイヤーのウッドスモーク、ベーコン、メープルシロップ
【味】
柔らかく灰ぽいウッドスモーク、塩気、かすかにスパイシーさ。ほんのり甘い蜜、フルーツポンチとそのシロップ、燻したハーブ
【総評】
オークやハーブを燃やした様なスモーキーさと灰っぽさ、ベーコンっぽい肉肉しさにフルーツポンチの甘さ。いい感じのピート感と甘い熟成感で、スペイサイドとは思えないほどの分厚さ。旨い。オフィシャルボトルらしい奇麗にまとまった長熟。
