(1)特徴
・リトルミル 27年 バッチ#2/Littlemill 27yo Batch#2
・リトルミル蒸溜所(That Boutique-y Whisky Company社)
・46.3%
・樽情報不明
リトルミルは1772年創業、ローランドに位置していた蒸溜所で、1984年に閉鎖され、設備も火災で焼失しています。一説では1300年代から生産していたともされており、いずれにせよスコットランド最古の蒸溜所の一つと考えられています。ローランドということでかつては3回蒸溜を行っていたものの、1930年代からは2回蒸溜になっています(そのため現在入手できるボトルのほとんどは2回蒸溜原酒)。素朴でクリーミーな風味が特徴とされていました。
今回テイスティングしたのは、イギリスのウイスキー小売大手のMaster of Maltが保有するブティックウイスキー社(That Boutique-y Whisky Company)がボトリングしたもの。樽情報等は不明ですが、おそらくバーボン樽系で27年熟成させたシングルカスク、カスクストレングスの一本です。
(2)テイスティング
【香り】
生クリーム、バタースコッチ、アップルパイ、洋梨のポーチ
【味】
すこしピリピリとした刺激あり。生クリーム、バニラ、スパイス、穀物、アップルパイ。時間をおくとトロピカルフルーツの風味も出てくる
【総評】
素朴な麦主体の風味、甘さも素朴なクリームとバニラとリンゴ。癖が無くオーソドックスな風味でハイランドっぽい印象。強い癖がなく万人が楽しみやすい風味。以前飲んだケイデンヘッド社ボトリングのものは個性的で楽しかったが、それと比較するとおとなしめで、ボトルでの購入はしないかなという感じ。