(1)特徴
・カリラ 30年 (ザ・キンシップ)/Caol Ila 30yo (The Kinship)
・カリラ蒸溜所(ハンターレイン社)
・42.4%
・リフィルホグスヘッド樽
カリラ蒸溜所原酒を、インディペンデントボトラーのハンターレイン社がボトリングしたもの。同社がアイラ島にアードナッホー蒸溜所を建設したことを記念して販売した、プレミアム帯のシリーズです。年次で同社の保有する樽から、ジム・マッキュワン氏が選定してリリースしており、主にアイラモルト+ハイランドパークの19~40年熟成物がラインナップに並んでいます。
今回テイスティングしたのは、2020年にリリースされたもので、カリラ原酒をリフィルホグスヘッド樽で30年間熟成したものです。
(2)テイスティング
【香り】
軽快な蜜、甘い柑橘、ヨード、塩気のあるスモークハム、穀物、微かにバニラ。徐々にメロンやパン生地っぽい発酵感のある甘い香りも
【味】
柑橘のシロップ漬け、オーク、スモーキーさは割と強め、塩気、穀物。余韻は軽快で微かにタバコ
【総評】
カリラの軽快さと柑橘が綺麗に熟成した一本。期待する通りのカリラの長熟で、少し肉っぽいスモーキーさと共に背後にメロンやパン生地の熟した香りもある。味わいは甘さが強め、スモーキーさも十分強く残っている。パンチの強さとフルーティさのバランスが抜群。不満を言うとしたら度数の低さだけど、それ以上の満足感があるカリラ