ロングロウ 21年 2020リリース/Longrow 21yo 2020 Release

(1)特徴

f:id:Liquor:20211216083342j:plain

ロングロウ 21年 2020リリース/Longrow 21yo 2020 Release

スプリングバンク蒸溜所

・46.0%

・95%シェリー樽、5%バーボン樽

ロングロウは、スプリングバンク蒸溜所で生産されているピーテッド麦芽(50-55ppm)を使用した銘柄。スプリングバンク蒸溜所が1970年代にピーテッド原酒を作り始めた時に、かつてスプリングバンク蒸溜所に隣接してピーテッドタイプ原酒を作っていたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払って命名された銘柄です。現在はロングロウ(ノンエイジ)、ロングロウ18年、ロングロウ・レッド(ワイン樽などで熟成)が定期的に、他にロングロウ21年なども不定期にリリースされています。

今回テイスティングしたものは2020年リリースのエディションで、シェリー樽とバーボン樽で21年以上熟成させた原酒をシェリー:バーボン=95%:5%でバッティングしたものです。

(2)テイスティング

f:id:Liquor:20211128084917j:plain

【香り】

塩気のある柔らかいウッドスモーク、オレンジプリン、レモンカード、クリーム、マンゴープリン、パン生地

 

【味】

甘くクリーミーな口あたり、湿気で埃ぽいスモーク、潮気、発酵したパン生地、粉っぽい麦芽。余韻はオーキーさのあるスモークと少しのビターさ

 

【総評】

フルーチェのようなフルーティなプリン感と素朴な麦芽感が良い感じに円熟して調和していてGood。以前飲んだ2019年の18年物より良いバランスで旨い。少し力強さが欠けてしまっており、コスパも考えると(しつこいけど)ワイン樽熟成のロングロウレッドを個人的には推したいが、円熟味が楽しみたいならこのロングロウ21年も捨てがたくて良い。