オクトモア 12.3/Octomore 12.3

(1)特徴

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・オクトモア 12.3/Octomore 12.3

・ブルックラディ蒸溜所

・62.1%、118.1ppm

バーボン樽、ペドロヒメネスシェリーバット樽

オクトモアは、ブルックラディ蒸溜所の3種類あるコアレンジ商品の一つ(他は、ヘビリーピーテッドのポートシャーロット、ノンピーテッドのクラシックラディ)。毎年リリースされていて、2021年はオクトモア12シリーズ3本がリリースされています。12.1や12.2と言うような枝番があり、それぞれ大麦産地や熟成樽などに応じて区分されています。

今回テイスティングした12.3は、フェノール値118.1ppmの大麦を使用した原酒をバーボン樽とペドロヒメネスシェリーバット樽で熟成させたものです。

(2)テイスティング

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【香り】

乳酸っぽい香りをまとったピートスモーク、オーク、マンゴー、いちじく、潮気、ローストしたプラム、生クリーム

 

【味】

オーク、塩気、土や灰っぽいビターさとスモーキーさ、ローストした柑橘のビターさ。余韻のスモークは長く、灰っぽいベタッとした後味

 

【総評】

少し乳酸感のある香りが灰っぽいピートスモークと一緒に来る。フルーツは南国フルーツっぽい風味。オクトモア12シリーズの中ではフェノール値は一番低いが、個人的にはスモーキーさは一番明確で、長く続く印象を受けた。PXシェリーバット樽が使用されているが甘みはそこまで強くなく、スモーキーさの後ろに静かに構えている程度の印象。

 

12シリーズを個人的な好みで並べると12.3>12.1>12.2の順。味の好みだとそこまで差は無かったが、他のオクトモアシリーズで余りなかった風味の12.3がトップ、スタンダードな12.1が続いて、逆に他の蒸溜所ボトルで代用できそうな12.2が最下位。ただし他人にお勧めするなら12.1>12.2>12.3の順。