オクトモア 12.1/Octomore 12.1

(1)特徴

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・オクトモア 12.1/Octomore 12.1

・ブルックラディ蒸溜所

・59.9%、130.8ppm

・1stフィルバーボン樽

オクトモアは、ブルックラディ蒸溜所の3種類あるコアレンジ商品の一つ(他は、ヘビリーピーテッドのポートシャーロット、ノンピーテッドのクラシックラディ)。毎年リリースされていて、2021年はオクトモア12シリーズ3本がリリースされています。12.1や12.2と言うような枝番があり、それぞれ下記のような原酒を意味しています。

 

○.1:スコットランド産大麦を使用、バーボン樽熟成したもの

○.2:ワイン樽熟成原酒をバッティングしたもの、免税店限定(2020年はコロナ禍の影響もありオフィシャルサイトで通販されています)

○.3:アイラ島(オクトモア農園)産大麦を使用

○.4:バージンオーク樽熟成したもの

※上記は5~7年熟成物がほとんどですが、2~3年に一度、10年熟成物が発売されています。最新は2020年に発売されたエディション4です。

 

今回テイスティングした12.1は、フェノール値130.8ppmのスコットランド産大麦を使用した原酒を、1stフィルのバーボン樽で5年間熟成させたものです。

(2)テイスティング

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【香り】

レザー、苔むした木、やや潮っぽさ、灰、柑橘、スパイシーさ、麦芽糖やココナッツの甘い香り

 

【味】

甘塩っぱい口当たり。柑橘、灰、シロップ、蜂蜜、ローストした黄色いフルーツ、ロースト麦芽、スパイス。余韻はややスパイシーでビター。

 

【総評】

スタンダードなオクトモアと言う印象。強烈と言うほどではないがしっかりとしたスモーキーさがあり、レザー感や湿気た塩気、ローストした黄色いフルーティさと蜜の甘さがバチバチにせめぎ合っていていい感じ。短熟といえどエグみはピートでうまくカバーされているし、熟成の短さが逆に良い感じに作用している風味で、ウイスキーは熟成させればさせるほど良い訳ではないと感じさせてくれるオクトモアらしい一本。