(1)特徴
・グレンフィディック IPAカスクフィニッシュ/Glenfiddich IPA Cask Finish
・グレンフィディック蒸溜所
・43.0%
・IPA(India Pale Ale)ビール樽で追熟
グレンフィディック蒸溜所が2016年頃からリリースしている樽探究シリーズ、エクスペリメンタルシリーズの第1弾で、IPA(インディア・ペールエール)の熟成(1か月)に使用したアメリカンオーク樽で、グレンフィディック熟成原酒を3か月追加熟成させたものです。シリーズの商品は下記のように第4弾までリリースされています。
:IPAビール樽で追加熟成させたもの
②グレンフィディック プロジェクトXX
:20人の外部ブレンダーが選んだ計20種の樽をバッティングさせたもの
③グレンフィディック21年 ウィンターストーム
:21年熟成させたグレンフィディック原酒をフレンチオークのカナディアンアイスワイン樽で追加熟成したもの
④グレンフィディック ファイア&ケーン
:ピーテッドモルトを使用した原酒をカリビアン/南米産ラム樽で数か月追加熟成させたもの
(2)テイスティング
【香り】
青りんご、少し若めのメロン、洋梨、生クリーム、微かに牧草とハーブ、フローラルさ。時間を置くと柑橘感も増してくる
【味】
オイリーでクリーミー。りんごの蜜、生クリーム、バニラ、レモンピール、微かにオークと軽く燻したハーブ、ココア。余韻にIPA由来のホップの青々した風味が長く残る
【総評】
IPA由来のホップ感も後ろの方からじわじわ出てくる、グレンフィディックにしてはクリーミーだったことも印象的。まったりとした飲み口がハーブのビターさ繋がるバランスが少し悪いようにも感じるが、試みとしては面白い。