(1)特徴
・ロングロウ 18年 2019エディション/Longrow 18yo 2019 Edition
・スプリングバンク蒸溜所
・46%
・シェリー樽原酒が75%、バーボン樽原酒が25%でバッティング
ロングロウは、スプリングバンク蒸溜所で生産されているピーテッド麦芽(50-55ppm)を使用した銘柄。スプリングバンク蒸溜所が1970年代にピーテッド原酒を作り始めた時に、かつてスプリングバンク蒸溜所に隣接してピーテッドタイプ原酒を作っていたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払って命名された銘柄です。現在はロングロウ(ノンエイジ)、ロングロウ18年、ロングロウ・レッド(ワイン樽などで熟成)が定期的に、他にロングロウ21年なども不定期にリリースされています。
今回テイスティングしたものは2019年リリースのエディションで、シェリー樽とバーボン樽で18年以上熟成させた原酒をシェリー:バーボン=75%:25%でバッティングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
湿ったオーク、海水、スモーク、林檎、ドリアン、海藻
【味】
燃やしたタイヤやオイル、湿ったウッドスモーク、磯気、ローストした柑橘、パパイヤなどの癖のあるフルーツ。アグレッシブで癖のある香りが支配している
【総評】
かなり南国フルーツのエグミに近い癖が出ていて、タイヤっぽさや磯感も入り混じって混然とした雰囲気。足並みが乱れ気味の風味。個人的には期待を下回る出来で、ノンエイジやロングロウレッドの方がオススメ。18年は年によって樽構成が違っているので、別のリリース年のものも飲んで比較してみたい。