グレンギリー 1972 (オッドビンズ)/Glen Garioch 1972 (Oddbins)

(1)特徴

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・グレンギリー 1972 (オッドビンズ)/Glen Garioch 1972 (Oddbins)

・グレンギリー蒸溜所

・43.0%

シェリー樽熟成(熟成年数不明)

グレンギリーはハイランドに位置する蒸留所で、操業は1797年とハイランド地方では最も長い歴史があります。ただ順風満帆だった訳ではなく、1968年には慢性的な水不足で閉鎖→1972年に違う水源(サイレントスプリング;出所が良く分からない水とのことから)が発見されたことで再開→1994年にサントリーが買収→1995年に一度閉鎖→1997年に再オープンと、現在に至るまで紆余曲折を経ている蒸留所です。

今回テイスティングするのは、英国ワイン小売のオッドビン社が企画したもので、1972年蒸溜の原酒をシェリー樽で熟成させたもの(シングルカスク)です。1990年代ボトリングなので熟成年数は18~27年ですが、風味から20年以上かと思われます。

(2)テイスティング

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【香り】

燻製肉、バーベキュースモーク、石鹸、いちじく、オレンジ、シェリー、オイリーなバーベキューリブ、古いレザーや木の家

 

【味】

枯れた樽感、ウッドチップの燻製スモーク、オイリーで塩気のある燻製肉、シェリーやダークチェリー、ウスターソース

 

【総評】

濃厚なシェリー感を上回る樽感、をさらに上回る燻製肉やバーベキューリブの様な肉肉しい風味。ここまで肉肉しいのは初めて。色々なフルーツが溶け込んだバーベキューソースのような感じ。風味の分厚さがハンパない。素晴らしい飲みごたえがあり、個人的には感動した一杯。