(1)特徴
・ヒューグ醸造所(ベルギー)
・8.5%
・ブロンドエール
ヒューグ醸造所は、ベルギーの東フランデレン州メレにある醸造所。1906年にレオン・ヒューグ氏が既にあったメレ醸造所を買収して、生産を開始したとのことで、買収前の歴史も含めると1654年からビール作りを行っているとのことです。フルーツビールを含む30以上の個性的な銘柄を醸造しています。
今回テイスティングしたブロンドエールは、2種類のホップと3種類の酵母を使い、上面醗酵で醸造されています。デリリュウム トレメンスは、オランダ語で「アルコール中毒時の震え」を意味します。またピンク色の像のイラストが特徴ですがこれは英語で「Seeing pink elephants」というアルコールによる酩酊時や麻薬使用時に起こる幻覚症状の婉曲表現に由来します。
(2)テイスティング
【香り】
乳酸発酵飲料、小麦や穀物、フルーツオレ、練乳、乾いたオーク、マンゴーオレ
【味】
香ばしい小麦を含む穀物、甘い麦芽シロップ、ハーブ、乳酸、パイナップル、柑橘ピール、ビワ
【総評】
ウィートビアのような香ばしい小麦感がベースも、そこに濃厚な乳酸発酵飲料やフルーツオレのようなクリーミーで濃厚な甘さがくる。ベルギービールらしい力強さはもちろんのこと、乳酸感や穀物感など強い個性を持っていてパンチのある風味。こういった個性に出会えてビールの奥深さが広がるのがベルギービールの良さ。楽しい一本。