(1)特徴
・ポートシャーロット PAC:01 2011/Port Charlotte PAC:01 2011
・ブルックラディ蒸溜所
・56.1%
・バーボン樽で熟成後、赤ワイン樽(ポイヤック樽)で追加熟成
ブルックラディ蒸溜所のリリースするヘビリーピーテッド原酒を使用した銘柄のポートシャーロット。最近は熟成樽にフューチャーした商品を毎年リリースしており、今回テイスティングしたものは2021年に発売されたPAC:01です。PACはポイヤック(Pauillac)カスクの略で、フランスのボルドー北部、ポイヤック地方の赤ワイン熟成樽(フレンチオーク樽)で熟成させたことを意味しています。原酒構成としては下記の2種類のバッティングとなっています。
①1stフィルのバーボン樽で6年熟成後、1stフィルのPACで2年追加熟成
②1stフィルのバーボン樽で7年熟成後、2ndフィルのPACで1年追加熟成
フェノール値は40ppm、2011年に蒸溜された原酒を使用したビンテージとなっています。 ポートシャーロットらしいピートスモークと赤ワイン樽由来のフルーティさのマリアージュとなっています。
(2)テイスティング
【香り】
ウッドスモーク、レザー、赤いフルーティさ、ベリー、ぶどう、オレンジピール、奥から生クリーム
【味】
湿ったウッドスモーク、塩気、柑橘、蜜、スパイス、オーク、ぶどうとタンニン
【総評】
赤ワイン樽由来のブドウやタンニン感がスモーキーさと共にやってきて、熟成期間以上に成熟した風味となっている。奥からくる柑橘感や生クリームの甘さもあり、加水したり時間をかけて飲むと違った風味も現れてきて楽しい一本。 ポートシャーロットのこのシリーズは少し高いけど外れない。