(1)特徴
・スプリングバンク 15年/Springbank 15yo
・スプリングバンク蒸溜所
・46%
・シェリー樽
スプリングバンク蒸溜所のコアレンジ品であるスプリングバンク15年。構成はシェリー樽原酒100%で、他のコアレンジ品以上にシェリー樽由来のフルーティさが前面に出た風味になっています。今回テイスティングしたのは2021年リリースのものですが、スプリングバンク12年や25年などと比較すると年ごとの差はそこまで無い印象ですが、それでも毎年違いを楽しむ人もいる人気のあるボトルです。
(2)テイスティング
【香り】
塩キャラメル、オレンジ、グァバ、ローストしたパイナップル、チェリーカスタード、海辺のロープやレザー、微かに麦芽
【味】
クリーミー。塩気、ローストしたオレンジ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、オーク、麦芽、ブドウの皮目のタンニン。余韻はスパイシーさとタンニンのビターさ。加水すると焦がしたオークのような炭っぽいビターさが増す
【総評】
シェリー樽由来の樽感が非常に強く出た一本で、南国フルーツやオレンジのフルーティさの後ろから、塩気と共にタンニンやオークのビターさが強く主張してくる。スプリングバンクらしい麦芽感もやや控えめで、12年や21年の高い総合力と比べると一段見劣りしてしまう感は否めない。とはいえ他のレンジとは違う繊細なフルーツ感も良く出ており、スプリングバンクとシェリー樽熟成原酒が好きならおススメした一本。