(1)特徴
・ポールジョン ボールド/Paul John Bold
・ジョン蒸溜所
・46%
ポールジョンは、1992年創業のインド第4位の酒造メーカー、ジョン・ディスティラリーズ社の商品です。世界遺産として有名なゴアに2009年にジョン蒸溜所を建設し、ウイスキー生産を開始しています。インド産の大麦麦芽に、スコットランド産・アイラ島産のピートを使用(ノンピートタイプの原酒もあります)、熟成は主にバーボン樽で行っています。
今回テイスティングしたのは、25ppmのピーテッド麦芽を使用したもの。スコッチらしいピーティさと、ポールジョンらしいスパイシーさ、樽由来のクリーミーな甘さが特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
少し潮気を含んだウッドスモーク、ローストした麦芽、ブラウンシュガー、花の蜜、和梨、青りんご、芝生。加水すると魚の干物の燻製のような香りも
【味】
甘くクリーミーな口当たり。フルーツポンチのシロップ、トーストしたオークと麦芽、ウッドスモーク、燻したハーブ、ペッパーや唐辛子のスパイシーさ。余韻はオークとスパイス、燻製香。加水すると甘みは抑えられるがスパイシーさは健在
【総評】
力強い風味から香辛料のスパイシーさが全開。やや潮気を感じるウッドスモークとシロップのようなクリーミーな甘さ、その後に奥から一気にスパイシーさとオークがやってくる。余韻もスパイスとオークが長く続く。他のインディアンシングルモルトと比較してもインドらしさが強めな一本。あとハイボールとの相性も抜群だった。むしろハイボールの方がオススメ。