カーンモア モートラック 2007/Mortlach 2007 Carn Mor

(1)特徴

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・カーンモア モートラック 2007/Mortlach 2007 Carn Mor

モートラック蒸溜所/モリソン・スコッチ・ウイスキー・ディスティラーズ社ボトリング

・47.5%

・オロロソシェリー樽で13年熟成


 

モートラック蒸溜所は、1823年創業のスペイサイドに位置する蒸溜所。現在グレンフィディックを始め7つの蒸留所が密集しているダフタウンで、一番初めに開業した(政府公認を受けた)蒸溜所です。
主にジョニーウォーカーなどのブレンデッドウイスキー構成原酒として使われており、シングルモルトとしての発売量はそこまで多くは無いです。ただ2.81回蒸溜という特殊な方法で生まれる『ダフタウンの野獣』とも評される力強い風味が特徴です。2.81回蒸溜については、下記リンク先の記事を参照ください。

 

(2)テイスティング

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【香り】

バター、ミントバニラ味のアイス、ブドウやアプリコット等のドライフルーツ、スパイスや黒胡椒、シナモン。加水すると、シロップのような甘み、軽くローストしたオークや麦芽も出てくる

 

【味】

生姜や黒胡椒のスパイシーさ、樹液、シェリー、シロップ漬けのチェリー、ローストしたオークと牧草、ほのかに麦芽とコーヒーの余韻。加水すると余韻がよりスパイシーになる

 

【総評】

芳醇かつスパイシー。シェリー樽由来のドライフルーツやスパイシーさ、シナモン感が良く出ている。加水してもバランスは崩れず。生キャラメルっぽい甘さとどっしりとした麦芽と樽感のある『花と動物シリーズ』と比べると、よりフルーティでスパイシー、スモーキーさも控えめ。『ダフタウンの野獣』というより、やんちゃな女王と言ったところか。