ブナハーブン 25年/Bunnahabhain 25yo

(1)特徴

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ブナハーブン 25年/Bunnahabhain 25yo

ブナハーブン蒸溜所

・46.3%

 

ブナハーブン25年は、ブナハーブン蒸溜所のオフィシャルボトルの中では最長熟に位置しており、25年以上熟成させた原酒をバッティングしたものです。使用している樽情報などの詳細は公開されていないものの、バッチによって樽構成が異なっているようで、18年物と同様シェリー樽の影響が大きく出たものや、逆にバーボン樽の影響が大きく出たものもあり、バッチによって風味がかなり違っていることも特徴とされています。今回テイスティングしたものは後者と思われ、シェリー樽の使用比率がやや低く、18年物よりもシェリーの影響が小さい物でした。

 

(2)テイスティング

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【香り】

18年同様濃厚も、より円やか。バター、塩キャラメル、桃、バニラ、マンゴー系の黄色いフルーツ

 

【味】

塩気や樽由来のビターさがやや強め。塩キャラメル、バニラ、オーク、焦がした生姜、黄色いフルーツ。加水するとスパイシーさが増す

 

【総評】

18年とは違うベクトルの熟成感で、バーボン樽由来の黄色いフルーツの要素や、樽そのもののオーク感がより強く感じられる。ビターさやスパイシーさ、塩気が他のコアレンジ品に比べて強く、好みが分かれそう。

個人的には、ブナハーブン12年の繊細な美しい風味をもっと綺麗に伸ばしてほしかったところなので、やや樽のえぐみが出て荒い熟成感のある25年には残念な気持ちも感じた。バッチごとに風味が異なるようなので、もしシェリー樽要素が強い物(おそらくXXV表記で木の箱に入っていたもの)があれば試してみたいですね。