(1)特徴
・ブナハーブン 18年/Bunnahabhain 18yo
・ブナハーブン蒸溜所
・46.3%
・シェリー樽、バーボン樽
ブナハーブンの18年以上熟成した原酒をヴァッティングしたもので、バーボン樽が約60%、シェリー樽が約40%使用されていると言われています。バーボン樽・シェリー樽のダブルマチュアードを行っている12年物と比較すると、シェリー樽由来の要素がかなり強く出ています。また別に紹介する25年物と比較してもシェリー樽比率が高く、25年より18年の方が好きな人も多いのではないかと思われます(特にシェリー樽熟成原酒が好きな人)。
長熟ならではの円やかで濃厚な甘さに加えて、シェリー樽由来のベリー系のフルーツやシナモンなどのスパイスの風味が前面に出ている点が特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
キャラメル、ブドウなどのドライフルーツ、チェリーやプラムのシロップ漬け、チョコレート、生クリーム
【味】
生クリームのようなクリーミーさ、シロップ、シェリー、タンニン、シナモン、チコリー、樽由来のオークとスパイシーさ、ほんのりスモークも感じられる。余韻は、焦がしたオークのビターさと、ローストした柑橘ピール。加水すると麦芽や藁のようなニュアンスが強くなる
【総評】
ブナハーブンのコアレンジ品の中では特にシェリー樽の影響が大きく、濃厚なシェリー由来のフルーティさやシナモン感が強い。生クリームやシロップような熟成した甘みも濃厚で、ややビターさが引っ掛かるものの、デザートワインのように飲める。12年のような繊細なフローラルさは引っ込んでしまっているが、代わりに長熟ならではの濃厚な甘さが堪能できる。