ウエストランド ギャリアナ 2019年リリース/Westland Garryana 2019 Release

(1)特徴

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ウエストランド ギャリアナ 2019年リリース/Westland Garryana 2019 Release

ウエストランド蒸溜所/レミー・コワントロー社

・ライウイスキー樽、バーボン樽、ギャリアナ樽、ペドロヒメネスシェリー樽、リフィル・ギャリアナ樽で、3年半~6年3か月熟成

 

ウエストランド蒸溜所は、ワシントン州シアトルに2010年に設立された蒸溜所で、フランスのレミー・コワントロー社が保有しています。いわゆるバーボンのようなアメリカンウイスキーではなく、大麦麦芽を使ったスコットランドタイプのシングルモルトを作っています。

今回テイスティングしたのは、ギャリアナ樽で熟成した原酒を含んだ限定品で、毎年1回リリースされています。ギャリアナは、ギャリーオークまたはオレゴンホワイトオークとも呼ばれており、北米原生のオーク種です。樽構成は複雑で、下記のようになっています。

・ライウイスキー樽29%

・バーボン樽29%

・ギャリアナ樽19%

・ペドロヒメネスシェリー樽16%

・リフィル・ギャリアナ樽7%

 

熟成期間は3年半~6年3か月です。ギャリアナ樽由来のスパイシーさやスモーキーさ、ねっとりとした甘さに加え、シェリー樽由来のフルーティさ、バーボン樽由来のバニラ感などが特徴となっています。

 

(2)テイスティング

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【香り】

コクのあるクリーミーな香り、練乳、カスタード、バニラクリーム、メープルシロップ。加水するとウッド感が増す

 

【味】

クリーミーな口当たり。シロップ、オーク、ローストオレンジ、焦がしたウッド、カルーアのようなコーヒー感、ジンジャー、軽くスモーク。加水するとスパイシーさが増して軽快に

 

【総評】

カルーアミルクのような独特なクリーミーさとコーヒーのビターさ。スパイシーさやロースト感もあって、少し甘臭さめの風味。個性的で面白いが、この特徴的な甘さが熟成でどう変化するのか、もう少し長い熟成物で試してみたい。面白さの一端は十分感じることができる。1本買うというより、バーで試してほしい商品。