フランソワ ボワイエ XO/François Voyer XO

(1)特徴

f:id:Liquor:20210425045152j:plain

・フランソワ ボワイエ XO/François Voyer XO

・ビバルディ社

・40%

 

フランスのコニャック地方、その最高の土壌と言われているグランドシャンパーニュで作られているコニャック。ユニブラン種(トレッビアーノ種)のブドウを使用しており、蒸留後初めの3年をリムーザンオークで熟成、その後別の古樽に移し替えられて更に熟成させています。今回テイスティングするXOは、約10~25年熟成の原酒をバッティングして作られています。

強いランシオ香、スパイス、ドライフルーツやオーク香が特徴とされています。

 

(2)テイスティング

f:id:Liquor:20210425045157j:plain


【香り】

コニャックらしい濃厚なブドウやバニラ、オークの香りの後ろから、除光液やオイルのようなエステリーで人工的な香りがくる

 

【味】

軽快でスパイシー。フレッシュなブドウとその皮目、ニッキ、ニス、リコリス、乾いたオーク、ブドウ味の喉飴や風邪シロップ

 

【総評】

かなり特徴的なエステル香と少しのランシオ香。ジャックダニエルやバーボンウイスキーで良く感じられる、人工的なセメダイン臭に近い香りを含んでいる。その影響で、熟成感があって甘みも濃厚な風味ながら、非常にサッパリとしつつ長い余韻に繋がってくる。とても個性的なコニャック。