(1)特徴
・グレンロッシ― 10年(花と動物シリーズ)/Glenlossie 10yo(Flora and Fauna)
・グレンロッシ―蒸溜所
・43%
グレンロッシ―蒸溜所は、1876年設立のスペイサイド地方に位置する蒸溜所。名前は近くを流れるロッシ―川が位置する渓谷に由来しています(なお仕込み水に使用しているのはロッシ―川の水ではなくバードン川)。同じ敷地内に姉妹蒸溜所としてマノックモア蒸溜所が建っています。現在はディアジオ社が保有しています。
シングルモルトのリリースとしては、ディアジオ社の『花と動物シリーズ』1本と、その他インディペンデントボトラーしかなく、ほとんどの原酒がヘイグなどのブレンデッドウイスキーに使われています。
風味としては、フルーティで芳醇な点が特徴とされています。
(2)テイスティング
【香り】
サワークリーム、乳酸、カマンベールチーズ、マンゴーラッシー、杏、リンゴ、夕張メロン、バナナ、発酵したパン生地。加水すると乳酸感が更に増す
【味】
麦の香ばしさが始めに来て、続いて甘さとスパイシーさ、クリーミーさが来る。パイナップルなどの南国フルーツ、グレナディンシロップ、シリアル、オークのビターさ。加水するとビターなオーク感が増す
【総評】
かなりの乳酸感と熟した南国フルーツが特徴的。少し若い原酒感はあるものの熟したフルーツも感じられる。加水すると特徴的な乳酸が更に強調され、薄めたヤクルトやミックスジュースのようなニュアンスになる。そこまで世間での評価は高くないが、個人的には興味深く飲めた一本。