(1)特徴
・アードナムルッカン 5年 マクリーン&ブルース 2015年ED (アデルフィ)/Ardnamurchan 5yo Maclean & Bruce 2015ED (Adelphi)
・アードナムルッカン蒸溜所/アデルフィ社ボトリング
・59.3%
・ピーテッド原酒をシェリー樽(バット樽)で5年熟成
2015年蒸溜、2020年ボトリング、アードナムルッカンの5年熟成ウイスキー。蒸溜所を保有しているアデルフィ社がボトリングしたもの。オーダーメイドの旅行プラン会社で、ウイスキーツアーなども行っているMaclean & Bruce社のチャールズ・マクリーン氏が、オロロソシェリー樽(No.332, 333)で5年間熟成されたピーテッド原酒を選定し、カスクストレングスでボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
生キャラメル、苺ジャム、サクランボのシロップ漬け、ブドウの皮目、スモークハム、オレンジオイル、ミントやユーカリ、ナツメグ。加水すると、濃厚なシェリーやカスタード、ややローストした苺ジャム。
【味】
ブドウと皮目、ブラウンシュガー、オーク、ウッドスモーク、ローストしたナッツ、焼けた土、チョコレート。余韻に、燻した牧草とローストしたレモン。
【総評】
上品で濃厚、とても熟成感のある仕上がり。苺ジャムやサクランボのシロップ漬けのようなフルーティさと、スモークハムやローストナッツのようなピート感。少量加水で円やかになると、なお滑らかで心地いい甘さになる。
非常に出来がよく、さすがアデルフィという風味。蒸溜所オフィシャルで出ている1stリリースや2ndリリースよりも、風味に力強さと深みがあって、非常に満足感がある。個人的には、アードナムルッカンは年数未表記のリリース(2021年5月時点で3rdリリースまで発売)を都度追いかけるまでは無さそうだが、不定期にリリースされるカスクストレングス品、かつピーテッド原酒は追いかける価値が十分あるように思える。ボトルで買っておけば良かったと後悔したボトル(買える値段だったが、今は入手困難に・・・)。