ロングロウ/Longrow

(1)特徴

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ロングロウ/Longrow

スプリングバンク蒸溜所

・46%

 

ロングロウは、スプリングバンク蒸溜所で生産されているピーテッド麦芽を使用した銘柄。スプリングバンク蒸溜所が1970年代にピーテッド原酒を作り始めた時に、かつてスプリングバンク蒸溜所に隣接してピーテッドタイプ原酒を作っていたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払って命名された銘柄です。現在はロングロウ(ノンエイジ)、ロングロウ18年、ロングロウ・レッド(ワイン樽などで熟成)が定期的に、他にロングロウ21年なども不定期にリリースされています。

ロングロウは50-55ppmというヘビリーピーテッド麦芽を使用して蒸溜しています。またスプリングバンクの2.5回蒸溜と異なり、2回蒸溜を採用しています。スプリングバンク同様の直火式蒸溜釜や冷却方法を採用していることもあり、スプリングバンク同様のどっしりした酒質も特徴的です。

 

(2)テイスティング

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【香り】

塩気と乾いた木のスモークさ、レモンキャンディやレモンタルト、練乳、バニラ、灰。加水するとオークが強くなる。

 

【味】

オイリーでとてもクリーミー。塩キャラメル、バニラ、レモンキャンディ、麦芽、軽く焦がしたオーク、穏やかなスモーク、スパイシーさも最後に出てくる。加水すると、塩気とスモーキーさが強くなる。余韻は、塩気のあるスモーキーさが続く。

 

【総評】

スモーキーさはフェノール値50-55ppmにしては強くなく、塩気と麦芽、レモンキャンディのような酸味を伴った甘さと調和したウッドスモーク。派手さは無く、朴訥で落ち着いた風味。