(1)特徴
・シングルトン・オブ・ダフタウン 12年/Singleton of Dufftown 12yo
・ダフタウン蒸溜所
・40%
ダフタウン蒸溜所は、1895年にスペイサイドのダフタウンで創業した蒸溜所です。当初はダフタウン・グレンリベット蒸溜所という名前でした。現在はディアジオ社がオーナーです。原酒の大半はブレンデッドウイスキーのベルのキーモルトとして使用されており、一部が花と動物シリーズなどでシングルモルトとしてリリースされています。
「シングルトン」はディアジオ社がリリースするシングルモルトのブランド名のようなもので、ダフタウンのほかに、シングルトン・オブ・グレンダラン(グレンダラン蒸溜所)やシングルトン・オブ・グレンオード(グレンオード蒸溜所)があります。
風味はバターやキャラメルのような甘さが特徴とされています。
(2)テイスティング
【香り】
青りんご、蜂蜜、麦芽シロップ、クチナシやユリのフローラルさ、ミントやリコリス、フレッシュな木や牧草、ナッツ。加水すると和梨のようなフレッシュな甘み。
【味】
酒質はとても軽く、透き通った甘い味わい。煮詰めたリンゴ、花の蜜、缶詰のオレンジ、ナッツ、ビターさ控えめのトーストしたオーク、コーヒー。余韻は、燻したハーブやオーク、少しビター。加水すると、ビターさのあるウッディさと麦芽感が強くなる。
【総評】
とてもシンプルで透き通った風味。若干のビターさはあるが、酒質含めて癖がほとんどなく、スペイサイドらしい青りんごや蜂蜜、フローラルさがしっかり楽しめる。きつすぎないウッディさも、あっさりしすぎず良いバランス。