(1)特徴
・タリバーディン 27年 ケイデンヘッド/Tullibardine 27yo Cadenhead
・タリバーディン蒸溜所/ケイデンヘッド社ボトリング
・46%
・バーボン樽70%:ラム樽30%
タリバーディン蒸溜所は1949年設立の比較的新しい蒸溜所です。1900年以降にスコットランドで誕生した初めての蒸溜所ですので、伝統ある蒸溜所と新鋭蒸溜所の狭間にある存在と言えます。現在はフランスのワイン商「メゾン・ミッシェル・ピカール」が所有しています。その影響なのか、ワインのような軽快で柔らかな風味が特徴で、ハイランドというよりローランドに近い特徴と言われています。
今回テイスティングしたボトルは、ケイデンヘッド社がボトリングしたもので、バーボン樽とラム樽で熟成した原酒をバッティングしたものです。シャンパンのようなワインや発泡感に加え、長熟ならではのフルーツ感が特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
小麦粉、乳酸サワーのような発泡感、バニラ、マンゴーやパパイヤの癖のある南国フルーツ、ライムの青い酸味、クッキー入りアイス
【味】
ニッキ、クッキー生地、シナモン、バニラ、バニラ、バナナの皮、パンとオーク、パイナップルの酸味のある甘さ、オレンジ。加水しても穀物感とクリーミーさは健在。
【総評】
シャンパン的な要素もある風味。香ばしい穀物粉や南国フルーツ、乳酸味のある発泡感が、長熟であるにもかかわらず爽やかさを演出。どっしりとした濃厚さが増す長熟物とは違った熟成感が魅力的。